自由エネルギー原理のロボットへの応用
概要
近年、神経科学における脳の大統一理論として、自由エネルギー原理という理論が注目されています。 自由エネルギー原理においては、認識・行動・学習・思考などの様々な脳機能が変分自由エネルギーという量の最小化として定式化されます。 この理論は特に、情報の不確かさを考慮しつつ認識と行動とを統一的に扱える点がロボット制御において魅力的です。 しかし、自由エネルギー原理のロボット応用には課題が多く残っています。
本テーマでは、自由エネルギー原理をロボットに応用することで、実世界の不確かさに対応可能なロボット制御技術の実現を目指しています。 特に現在は、視覚情報を用いた物体操作への応用に向けて取り組んでいます。